こんにちは。
ガイドの瀬尾です。
この写真は先日7月9日の知床五湖の一湖です。
知床五湖では素晴らしい展望を楽しむことが出来ますが、湖面をよく見ると水生植物がたくさん見られます。
このほとんどは、開拓時代に植えられた園芸スイレンです。
現在、一湖、二湖、三湖では、この園芸スイレンが繁茂しております。
開拓者たちは、一湖周辺をはなやかにしようと植えたようですが、近年は景観を損なうことと、在来植物が脅かされているのが問題視されています。
確かに、スイレンの葉によって水面が隠れています。
6月から花を咲かせ、葉の色はつやつやして鮮やかな色です。
香りも良く、美しいお花です。
この写真は5月下旬の同じ場所です。
スイレンの葉が開く前だと、こんな感じです。
今年からこの園芸スイレンの除去が始まりました。
元はといえば、人間の都合で持ち込まれた植物ですので、増えたからといって除去するのはかわいそうではあります。
しかし、これが在来植物を駆逐するのであれば、除去されるのも仕方がないかとも思います。
環境省が行う除去はまだ始まったばかりですが、根絶を目指すそうです。
数年後の知床五湖では、今とは違った風景が見られるでしょうね。