2020年4月29日水曜日

キト

近くの河畔林を歩きました。
明るい小川沿いのせせらぎとミソサザイの美しいさえずりが、冬が過ぎた春への期待感を一層高揚させます。
落ち葉の下からは力強く足の踏み場もないくらいにギョウジャニンニク(キトピロ/プクサ/キト)が伸びています。
その昔キトの独特な香りは、病を蔓延させるカムイを追い払う力があると信じられていたと聞いたことがあります。
美味しい山菜ですが、ここは先客があったようです。葉先がエゾシカに食べられているようですね。
ちなみに、ミソサザイという鳥はとても小さいですが、日本はもちろんいろいろな地域で昔から印象的な存在だったようで、西欧の民話では鳥の王とされていたり、アイヌの神話でも偉い神様に知らせを届けに行く役割の雄弁な神様とされていたとか。キトがたくさん伸びてきたことを神様に知らせていたのかな?


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